丸普窯業原料有限会社 ｜製造業

採掘している石：風化花崗岩（通称「サバ」）

サバは、愛知県から岐阜県にかけて豊富に産出する風化花崗岩で長石、珪石を多く含み、他に黒雲母等を含みます。風化されており粉砕しやすいので、貴重な長石及び珪石原料となっています。
花崗岩とは、粒子の大きさが数mm程度の石英、長石、雲母などの鉱物からなる岩石で通称「みかげ石」と呼ばれております。石垣や敷石、墓石などに古くから利用されており、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。また、花崗岩が風化すると白っぽくてザラザラした土になります。これも園芸などで広く使われています。このように、花崗岩は人間と関わりの深い岩石なのです。
風化した花崗岩は掘削がしやすい反面、災害の危険性も併せ持っています。まさ土化が進んだ斜面では崖崩れや土石流などの土砂災害がしばしば発生します。さらに、岩自体は非常に硬質でも、亀裂や節理に囲まれた岩塊が崩壊やすべりを起こすこともあります。
このように、花崗岩は風化形態により様々な表情を見せます。我々は、昔の人と同じように花崗岩を開発するだけでなく、上手に付き合っていく必要があります。

丸普窯業で採掘される原料の種類